Hochzeit 

結婚式

2007年の7月7日(ドイツ式に書くと 07.07.07)に、ドイツで結婚しました。式に参加できなかった姉達や知人のため、それ にドイツの結 婚式に興味がおありの方のために、私の結婚式について書いてみようと思います。ラッキーセブンが三つ並ぶとあって、この日は世界中で結婚式ラッシュだった ようです。ドイツも例外ではなく、私達の住む小さな町へレンベルクでも10組のカップルが結婚式を挙げました。普段はひとつの会場を、特別にもうひとつ 作ってやっとこなす事が出来たそうです。式の申し込みは半年前から可能だったのですが、その日にもう予約で一杯になったようです!手作りで温かみのある、 思い出に残る結婚式にしたいなと思っていました。準備に掛かったのは2-3ヶ月。書類の準備には、色々トラブルもあって結局半年以上かかりました。ここで 改めて、書類の調達に奔走してくれた両親と姉に感謝します。    結婚式のビデオ

招待状

Einladung

日本語とドイツ語の両方で書いた招待状を、約3ヶ月前に送りました。夫が私達の写真を使ってデザインした手作りのもの。ブーケ・ドレス 等とあわせてクリーム色のものにしました。

教会か市役所

Standesamt

ドイツで結婚する場合、市役所か教会での式を選ぶことになります。法律上、市役所での手続きをしないと結婚したことにならないので、教 会で結婚式を した人も市役所での式はすることになります。私達は特に宗教的でもないし、市役所だけで式を挙げました。教会で式を挙げる場合、カップルのどちらか一方が 正式に信者でなければ出来ないそうです。式の数週間前に、市役所の担当者と打ち合わせをし、書類の確認や結婚後の苗字についての確認が行われました。お互 いに知り合うことによって、それぞれのカップルに合った式辞を考えるためだそうです。私達の場合は、特に人種も職種も全く違う中から二人が知り合ったこ と・それぞれの職業などについてもユーモラスに語られました。ドイツ語の分からない両親のために、通訳を友人に頼んでやってもらいました。ドイツでは、夫 婦別姓・夫の姓・二重姓の中から選ぶことが出来ます。私は、夫の姓 - 私の姓の順で二重姓にしました。外国人としてドイツで結婚する場合、書類の手続きは信 じられないほど煩雑です。手間と時間が非常にかかりますし、その手続きのほとんどは日本にいる家族に頼んでやってもらう事になります。ドイツのお役所は、 日本のお役所に負けず劣らずの形式主義ですから、くれぐれも時間に余裕をもって手続きを始めるようにお勧めします。

指輪

プラチナが最も高価。ゴールドも普通の色・白(銀色)・ピンク色など好みで選べます。幅や丸み・表面の加工も自由に選べます。最近は幅 の広いものが 流行のようで、私達の欲しかったごくシンプルな幅の狭い指輪は、探すのに苦労したほどです。名前・日付等好みの字体(アルファベット)で入れてもらえま す。(これは料金に含まれていました。)希望すれば、手書きのサインも入れてもらえるとのことで、私達はそれぞれに(私の手書きで)名前をひらがなとカタ カナで入れてもらいました。さすがに漢字は無理でしたが・・・。私のには「Ingo 07.07.07 インゴ」、彼のには「Yuko 07.07.07 ゆうこ」と入っています。これは、別に料金(20ユーロ)がかかりましたが、オリジナルな指輪になったのでやった甲斐はあったと思いま す。 

ドレスKleid

色々探してみたのですが、自分の好みと予算・体型に合うものが見つからず、結局、裁縫の得意な友達の申し出に甘えて作ってもらいまし た。インター ネットで気に入ったドレスを見つけたので(残念ながらサイズが合わなかったのですが)、そのイメージで作ってもらうことにしました。材料費にかかったのは 約220ユーロ。シルクの表布が最も高い買い物でした。かかった日数は約3週間。おかげで、身体にぴったりの大好きな私だけのドレスが出来上がりました。 シンプルでエレガントで私らしいドレスになったと思っています。友達には本当に大感謝です!小柄な日本人の場合、ドイツで気に入ったものを見つけるのはか なり難しいと言える と思います。私は身長165cmですが、どうやら胴体(それに加えて胸囲!)がドイツの標準サイズより細いらしく、長さは合っても胴体の幅がいつもかなりあまるのです。お店で補 正をしてもらうことは出来ますが、余り改造しすぎると全体のバランスが崩れてしまいます。特に、自分の好みのハッキリしている人は時間を十分計算して、早 めに探し始めることをお勧めします。ドイツの場合は、大きいサイズのものは小さいサイズに比べてはるかに見つけやすいでしょう。ドイツでは貸衣装はまれ で、たいていの人はドレスを購入しているようです。式の終わった後、ドレスをインターネットなどを通じて売る人も多くいるようです。(そういうので合うサ イズが見つかれば、割安で購入できます。)私の見た限りでは、ドイツの一般的なドレスの値段は600から1000ユーロ程。豪華なものはもちろん上限なしですが。一般的に、市役所での式には教会での式よりも、比較的シンプルな衣装が着られるようです。ドレスだけでなく、ス トール又はボレロ・バッグ・靴・アクセサリー・ベール・ペチコート等、細々したものの考慮もお忘れなく!

ブーケ

近くの、センスのよさそうな花屋さんに頼みました。前もって、入れてもらいたい花の種類・色やブーケの形そして予算を伝えておきます。 ドレスとのバ ランスもあるので、ドレスの写真なども見せると良いと思います。私の場合は、ドレスと同じクリーム色のバラとその他の花、それにグリーンで小ぶりな丸型に してもらいました。同じ店で、髪に飾る花・花婿と両親用の胸に飾る花・パーティーのテーブルに飾る花・フラワーシャワー用の花びらもあわせて注文しまし た。すべて、イメージがそろうように同系色にしてもらったのが良かったようです。パーティーのテーブルに飾る花は、アレンジメントしたものはあえて頼まず に母に生けてもらいました。ブーケなど花にかかったのは、全部で100ユーロほどでした。 

髪のセット

Frisur

近くの行きつけの美容室で頼みました。式の一週間ぐらい前に、Probestecken といってお試しでセットしてもらいます。自分 で好みのスタ イルが分からない場合、そのときに何種類かやってもらって気に入ったのを選びます。もちろん髪の長さや質・色・身長などによって、できないものや似合わな いものもあるので、よく美容師さんと相談してください。ブーケと同様、ドレスとのバランスもあるので、ドレスの写真なども見せると良いと思います。当日の 担当者が変わるような場合、デジカメで写真を撮っておくとトラブルが防げます。私の選んだスタイルは、当日二時間かかりました。朝の7時から、誰もいない 美容院に座っているのもかなり変なものでした。最後に生のお花を飾ってもらって出来上がりでした。セットにかかる手間で値段が違いますが、私の場合はお試 しと当日で120ユーロほどでした。

写真

プロの写真屋さんに頼みました。市役所での式が終わった後、みんなで団体写真を撮ってもらいました。その後、両親との撮影、私達だけで の撮影をして もらいました。スタジオでの撮影を頼む人もいるようですが、私達は戸外でだけの撮影でした。(撮影費用で125ユーロ。写真代は別)カメラマンの指示する ままにポーズをとったので、後から見るとかなりヤラセっぽく不自然な感じもしますが・・・。まあ、そんな写真を撮るのも一生に一度と思えばいいか。天気に も恵まれたので、十分きれいなものに仕上がったようで す。その他、友人や義弟などからもたくさんの写真が寄せられました。

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BlumenkindBlumenkind

ドイツ語で、結婚式の時に花びらを撒く子供のこと。私は友人二人にお願いして、当日子供達に花びらを撒いてもらうように頼みました。2 歳の男の子と3歳の女の子でした。本当にかわいらしく、式の華になってくれて頼んで良かったと思いました。花びらは、花屋さんで頼みました。かご二つ分で、10ユーロ くらいでした。かごは花屋さんで一緒に頼むことも出来ますが、私の時は二人のお母さんが手持ちのかごを、リボンやアイビーで飾ってそれを使ってくれまし た。へレンベルクの町では、お米を撒く事は禁止されていました。鳩の害を防ぐためと、お米が水を吸って滑りやすくなるのを防ぐためだそうです。

パーティーParty

いくつかのレストランを下見して、メニューを取り寄せました。雰囲気と値段、そして対応の一番よかったところに決めました。天気がよけ れば、ガーデ ンパーティーにしたいと思っていたので外でゆったり座れることも考慮しました。一度は、お試しで食事をしに行ったのもよかったと思います。予算と好みで、 コースメニュー・飲み物・机の並べ方・テーブルクロスの色・ナプキンの折り方や色などを打ち合わせします。私達のパーティーは総勢20人ほどだったので、 Tafelと呼ばれるみんながひとつのテーブルを囲むスタイルにしました。式は朝10時半からでしたので、写真撮影の後にシャンペンで乾杯、その後お昼、 コーヒーとケーキというプランにしました。小さな子供がいる場合、子供用のイスやメニューを頼んでおくことも必要です。お昼のパーティーでしたので、音楽 もダンスもディスコもなし。レストランのサービスで、私達の写真入のメニューを作ってもらいました。(記念に持ち帰ることが出来ます。)連日雨で寒い日が続いていたのですが、当日は良いお天気に恵まれ、暑すぎもせず寒くもなく本当に素敵なガーデンパーティーにな りました。コースメニューに、一品日本食を自分で作って入れようと思っていたのですが、当日までのバタバタで結局果たせませんでした。それで、ドイツ料理 のみ。かなりの量で、日本人は残していましたが、ドイツ人はほとんど平らげていたようです。さすが!

ケーキ

Hochzeitstorte

Hochzeitstorte2お菓子職人である友達と彼女のマイスターが、お祝いとして作ってくれました。(はるばるフランクフルトから、200km以上の道のりを ものともせず 届けてくれました!)前もって、色々なサンプルの写真を見せてもらい、好みを伝えておきます。見た目だけでなく、ケーキの生地やクリーム・フィリングの好 みも聞いてもらうことが出来ます。私の好みはフルーティーなものなので、一段はみかんのクリームの入ったケーキ。彼の好みはチョコレート味なので、次の段 はチョコレートケーキ。三段目は生地にナッツの入ったケーキでした。表面はアイシングとマジパンのバラ・砂糖で作ったデコレーションで飾ってありました。 日本でも知られているように、花嫁と花婿が一緒にケーキカットをしてまずお互いに食べさせあいます。その後、切り分けてみんなで食べ、残りは皆さんにおす そ分けして持って帰ってもらいます。最上段は、花嫁と花婿が持って帰るように言われました。冷凍しておいて、一周年記念日に食べるカップルもいるそうで す。私達は食べつくしてしまいましたが・・・。

プレゼントとお祝い

ドイツでは、合理的に欲しいもののリストなどを作って、その中から選んでプレゼントしてもらうというやり方をする人もいますが、私達は 特にリストは作りませんでした。何が欲しいか聞かれた場合は、「パーティーの費用にしたいので」とお願いしました。日本ではお金を贈る時むき出しは失礼 で、綺麗な水引き細工で飾った封筒に入れたりします。ドイツでは、お金を様々な形に折ったり張ったりして、工夫を凝らしたデコレーションの一部として飾っ て贈ることが多いです。写真は、私達がもらった様々なプレゼント。 お金を飾ったケーキ・ヨットそしてお金で作った自動車。あんまり上手く作ってあると、壊してしまうのが惜しいほどです。


Torte von IrmiSchiffGeschenke von Benni

(2007年7月 20日)

日本人に頂いた、お祝い。日本の美しいものたち。7月7日に結婚ということで、七夕のかわいらしい飾り。藍染のテーブルセンター。塗りの御椀やお皿、それに夫婦箸など。

Geschenke1Geschenke2Geschenke3

本当に皆さんどうもありがとうございました!ずっと大切に使わせていただきます。

お礼状Danke

結婚式に参加してくれた人はもちろん、お祝いやカードを下さった人々にお礼状を送ります。その際、結婚式の写真を添えることが多いようです。写真屋 さんで頼んで作ってもらうことも出来ますが、私達は招待状と同じ色とデザインで手作りしました。それにカメラマンに撮ってもらった写真を添えました。 (2007年8月1日)

追記 (カードに書いた日本語に訂正があります。正しくは「お礼状」でした。単なる間違いで、悪気は全然ないので笑って許してください!内緒ですが、日本の親戚の皆さんには「夫の日本語でー」と彼に濡れ衣を着せてしまいました。えへっ! 2007年8月16日)